STUDENT INTERVIEW
AIエンジニア専攻 Mさん
─ 目指しているお仕事と、そのお仕事の魅力を教えてください。
データサイエンスに関わる仕事を目指しています。いろいろなデータを解析していく中で、新たな発見があることがこの仕事の魅力だと思います。そういったデータに基づいて、サービスやAl を作れるようになりたいと思っています。
AIエンジニア専攻 Sさん
─ 本校を選んだ理由を教えてください。他の学校との違い、魅力など。
雰囲気が良く設備も整っており、立地もいいので、栄や大須へのアクセスが容易なところも魅力です。
─ 所属している専攻を選んだ理由を教えてください。興味を持ったきっかけ、目指す職業、できるようになりたいことなど。
以前からプログラミングに触れることがあり、その有用性について知っていたのでHPを見た時に直感で決めました。
─ 好きな授業名、内容、先生のお名前、その理由を教えてください。(3つ回答をお願いします)
三谷先生のAI概論で、授業内容はCSV形式のデータや画像データを用いた予測や分析です。難しい内容ながらも、長年の経験と卓越した技術力による説明でしっかりと理解することができます。
吉川先生のキャリアデザインで、毎回やることが違うので飽きることがなくて楽しいです。
永田先生のphp基礎で、phpの学習ができ、先生の話が面白いです。
─ 将来やりたいこと、作ってみたいもの、できるようになりたいことを教えてください。
仮想通貨botterになりたいです。
─ 入学してよかったこと、たのしかったこと、やりがいを感じることはなんですか?
新しい友達が増えたこと、プログラミングでエラーが出なかった時です。
─ 入学して大変だったこと、苦労したことはなんですか?
奨学金などの書類関係が大変です。
─ 本校の良いところ、魅力を教えてください。
立地が良い、設備が整っている、雰囲気が良いところです。
─ 将来同じ夢や目標を目指す高校生にメッセージをお願いします。
自発的に行動できる人は更に伸びると思います。真面目に取り組んでいればそれなりの結果は出ると思うので是非一緒に頑張っていきましょう。
COMPANY INTERVIEW
AI開発は、常に未開の領域への挑戦。
自分の直感と好奇心を信じる勇気を持ち続けたい。
日本アイ・ビー・エム株式会社
東京ソフトウェア開発研究所 AIアーキテクト
清木 進さん
大学卒業後日本IBMへ入社。クラウドソフトウェア開発エンジニアとして、災害対策・ビジネス継続プロジェクトに従事したのち、Watsonサービス部門内のプロジェクトマネージャー・アーキテクトとしてプロジェクトをリード。企業が抱える課題解決のためのWatsonの活用の考案や開発などに携わる。
AIと人間は共存共栄していく時代に。
AIのベースを学ぶことで、活躍の場は広がる。
私がAIに強い関心を持ったきっかけは、8年ほど前に目にしたAIとプロ棋士の将棋の対戦でした。そのときはプロ棋士が勝利したものの、勝負はほぼ互角。“AIはここまできたのか!”とその躍進に大きな衝撃を受けると同時に、AIは世界の想像を超える速度で発展し、あらゆる業種で変革が起こり、人間がAIと向き合わねばならなくなる面白い時代が来ると確信的思いに駆られました。そのワクワクとざわめきに胸が高まった私は、すぐAIの歴史やら可能性を約50枚の資料にまとめ上司に提出。同じようにAIに興味を持つ同僚たちと共に“AI研究会”も立ち上げるなどして、AIへの熱い思いを高めていました。その思いが認められ、現在は、IBMが手掛けるAIサービス「IBM Watson®」をお客様に提供する様々なAIプロジェクトに、プロジェクトリーダーとして携わっています。
AIは「人工知能」と訳され、人間の知的なふるまいや能力を表現する技術やプログラミングのことです。最近では、スマートスピーカーやAI搭載の家庭用家電など身近なAIも増えましたが、Watsonは主にビジネスの場での活用を目的としたAIで、日本でも幅広い業種、企業で導入いただいています。例えば、コールセンターの業務にWatsonを活用する事例も多くあり、ある企業では、Watsonを組み込んだ音声認識自動応答ボットを導入いただき、人手不足でお客様対応の電話がつながらない状況を解決しました。Watsonがお客様の質問を認識し、必要な回答を膨大な情報の中から検索することで、素早く的確な返答をかなえたほか、自動で応答する仕組みにより夜間対応も可能に。よい成果につながり、大変喜んでいただいたことは印象に残っています。
AIはまだまだ新しい分野です。できることとできないことの境界線を少しずつ開拓して、最先端の未来を創るとてもチャレンジングな領域です。だからこそ、社会やお客様の期待のハードルも高く、今の要素技術でここまでできると言ってしまって良いのだろうか?このまま進んで途中でプロジェクトが空中崩壊してしまわないだろうかと不安になることも少なくありません。そのハードルを目の前にしたときに、粘り強く挑戦し続けられる人、未開の領域でも“できる”と信じられる人が、AI業界に向いていると思います。私が将棋の対戦を目にした当時、世間には「人間の想像力がコンピューターに負けるはずがない」という声も多くありました。それでも、“必ず、AIが伸びる”という自分の勘とワクワクする気持ちを「信じた」ことが、今日の仕事につながっていると思います。
AIというと「人の仕事を奪うのではないか」という見方をする人もいますが、IBMではAIは人の作業を置き換えるのではなく、「人間の知識や知見を拡張し増強してくれるもの」と捉えています。これからは、人間とAIは共存共栄をしていく時代です。あらゆることにAIが関わってきます。だからこそAIのベースを学んでおくことは有意義で、様々な領域で活躍できるのではないでしょうか。
テクノロジー業界オンライン対談
Amazon Web Services在校生
AIやクラウドコンピューティングで
エンジニアの活躍の場は世界に広がる!
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
パートナーアライアンス統括本部 テクニカルイネーブルメント部 パートナーソリューションアーキテクト
髙橋 敏行 さん
アマゾン ウェブ サービス (AWS) は、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。世界中のデータセンターから 175 以上のフル機能のサービスを提供しています。急成長しているスタートアップ、大企業、主要な政府機関など、何百万ものお客様が AWS を使用してコストを削減し、俊敏性を高め、イノベーションを加速させています。
-
- 高橋 敏行さん
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
- パートナーアライアンス統括本部
テクニカルイネーブルメント部
パートナーソリューションアーキテクト
-
- 福島さん
- 福岡デザイン&
テクノロジー専門学校
AIエンジニア専攻2年
-
- 河合さん
- OCA 大阪デザイン&IT専門学校
ホワイトハッカー専攻1年
-
- 小平さん
- 名古屋デザイン&
テクノロジー専門学校
AIエンジニア専攻1年
-
- 鈴木さん
- 仙台デザイン&
テクノロジー専門学校
AIエンジニア専攻1年
ITに興味を持ったきっかけは?
- 鈴木さん
- 「いまある仕事は10年後にはAIに奪われる」という話を聞いたことがきっかけです。「AIって何だろう?」と興味を持ちました。
- 小平さん
- 私も同じです。「仕事を奪われる」とか、シンギュラリティ(AIが人間を超える知能を持つとされる分岐点のこと)の話を聞いて、それならAIを開発する側になろうと思いました。
- 髙橋さん
- 「仕事を奪われる」「人間を超える」と聞いて危機感を持ったんですね?実際にAIを学んでみて、その危機感はどうなりましたか?
- 小平さん
- 変わってきましたね。
- 鈴木さん
- はい。楽しくなってきました。
- 髙橋さん
- そうですよね。AIも人間が作るものだから、不安を感じる必要はありません。結局、人間がどう使うかなんです。
- 福島さん
- 私は筋電義手(筋肉に発生する電位の出力で制御する義手)に興味があるのですが、その開発にディープラーニングを用いていると知って、AIを学ぼうと思うようになりました。
- 髙橋さん
- 筋電義手を研究するにはロボティクスの分野を学ぶ道もありますね。AIを選んだのはなぜですか?
- 福島さん
- AIを勉強すれば、違う領域でも活用できると思ったからです。
- 髙橋さん
- 素晴らしいですね。その感覚はぜひ大事にしてください。エンジニアは意外と視野が狭くなりがちなので、福島さんのように「この技術は他で使えるのでは?」と考えられるのはとても貴重ですから。
- 河合さん
- 私は中学生の頃に観た『サマーウォーズ』という映画が面白くて、ネット空間のセキュリティに興味を持ちました。IT人材が不足すると聞いたことも、この業界を目指そうと思ったきっかけです。
- 髙橋さん
- 入口が映画というのはポジティブでいいですね。私もあの映画は大好きです。やはりモチベーションは重要ですから、進路に迷うときは、自分にとって何が幸せなのかを思い出してほしいと思います。
エンジニアとして活躍するためのスキルとは?
「楽しんで学ぶ力」と「コミュニケーション力」
- 髙橋さん
- 河合さんが触れてくれたように、IT人材が不足しているのは事実です。IT業界を目指すみなさんはチャンスですよ。次の世代で活躍できるのは、ニーズに応えて新しいことをしっかり提案、構築、設計、運用できる人です。特にクラウドコンピューティングやAIなどの先端技術が使えるエンジニアが活躍できるフィールドは世界に広がっています。
- 鈴木さん
- エンジニアにはやはり英語が必要ですか?
- 髙橋さん
- テクノロジーが進化して絶対必要ではなくなりました。ただ、英語が使えると有利なのは間違いないですね。JavaやPythonを学ぶと、エラーコードが出たらネットで情報を探しませんか?ITの世界はアメリカ発信なので、複雑なエラーコードになると情報は英語です。でも、英語さえわかれば、エンジニア同士が情報共有する世界最大のコミュニティにも参加できます。これは本当に役に立つし、何より楽しいですよ。
- 福島さん
- プログラミング言語は何を覚えるといいですか?
- 髙橋さん
- 何をしたいかによりますね。機械学習のプログラムを効率的に作りたいのか、基幹系のシステムを構築するのか。選択肢を広げる意味で、よく使われるPython やJava、フロントエンド系のJavaScriptを学ぶ意味はあると思います。ただ、どの言語も基本は同じでその違いは方言のようなものですから応用は利きます。まずは一つの言語を極めてみるのもいいですね。
- 河合さん
- エンジニアになったときに必要なことは何でしょうか?
- 髙橋さん
- 活躍中のエンジニアに共通しているのは、楽しんでいることです。エンジニアは常に最新情報をキャッチアップしなければなりませんが、勉強は辛いですよね?だからこそ楽しめる人は強い。それから、エンジニアの仕事として、PCの前で黙々とキーボードを叩く姿をイメージする人が多いですが、開発の仕事は基本的にグループワークで、常に意思疎通を図ってお互いにアドバイスをしあっています。必要なスキルを挙げるとすれば、「楽しんで学ぶ力」と「コミュニケーション力」ですね。
ITを使って何をするか、世の中をどのように幸せにするか
- 鈴木さん
- これからはAIとの共存が必要なのに、よくわかっていない人が多いと思うんです。日本でもAIについて理解が深まるように、将来は情報・知識を発信できたらと思っています。
- 小平さん
- 私も教える側にもなりたいという思いがあります。いまは小学校でもプログラミングが必修になっていますよね。言語と一緒にAIについても教えていきたいですね。
- 河合さん
- 私はセキュリティエンジニアとして働きたいと思っています。リモートワークの普及もあって、誰もがさまざまな脅威にさらされる時代ですから、その対策をわかりやすく伝えられる人になりたいです。
- 福島さん
- この業界を目指すきっかけになった、義手の開発の仕事に就きたいですね。義手という製品を通して、社会の役に立ちたいと思っています。
- 髙橋さん
- 福島さんのモノづくりへの思いは素晴らしいですね。お三方の「伝えたい」には私も同感です。技術を理解して、「だから便利」「だから注意して」と、その本当の価値を伝えられるのはエンジニアだけです。また、人に知識を伝えるにはその何倍もの知識を学ばねばなりません。技術を広めながら自分もステップアップできるのは、エンジニアの醍醐味ですね。私はもともとデータベースエンジニアで、クラウドを使えばお客様が幸せになると本気で思っています。これをパートナー企業に広めるのが私のいまの仕事ですが、これをもっと広げて、当たり前にクラウドを使える世界を作れたらと思っています。本当の意味でのIT社会になれば、誰もテクノロジーを意識しなくなり、「IT業界」というカテゴリもなくなるかもしれません。だからこそ、技術だけでなくITで何をするか、世の中をどのように幸せにするかが大切になります。みなさんはそんな世界の最前線にいます。社会を俯瞰する姿勢を大切に、自信を持ってがんばってください。